こだわりアカデミー
遺伝子にはスイッチ機能があり、ONにもOFFにもなる。 心と遺伝子は密接につながっているんです。
「笑い」が病を治す?! 「心」と遺伝子の不思議な関係
筑波大学名誉教授
村上 和雄 氏
むらかみ かずお

1936年奈良県生れ。63年京都大学大学院博士課程修了。米国オレゴン医科大学研究員、米国バンダービルト大学医学部助教授を経て、78年筑波大学応用生物化学系教授、99年より筑波大学名誉教授、(財)国際科学振興財団バイオ研究所所長を務めている。パリのパスツール研究所、ハーバード大学に先んじた「ヒト・レニン」遺伝子の解読や、イネゲノムの解読などの功績がある。著書に『人は何のために「祈る」のか』(祥伝社)、『遺伝子オンで生きる―こころの持ち方であなたのDNAは変わる!』、『生命の暗号―あなたの遺伝子が目覚めるとき』、『サムシング・グレート―大自然の見えざる力』(いずれもサンマーク出版)、『生命のバカ力―人の遺伝子は97%眠っている』(講談社)など多数。
2008年11月号掲載
村上 起こります。
私は現在、「心と遺伝子研究会」という財団で、糖尿病についての研究を進めているのですが、そもそも病気というのは大きなストレスが加わると悪くなるもので、糖尿病もしかり、悪いストレスによって血糖値が上がります。ならば、良いストレスが血糖値を下げてくれるのではないか・・・。こう考え、03年に糖尿病患者25名を対象にした「笑い」の実験を、2日間にわたって行ないました。
すると、私の予想をはるかに超える結果が出たのです。
──というと?
村上 1日目は昼食後に、医学部の助教授による「糖尿病のメカニズム」についての講義を行ないました。専門家でもない患者さんにとっては、退屈で面白くもない話だったことでしょう。次の日は一転、昼食後に吉本興業「B&B」のお二人に漫才を実演していただき、患者さんには大いに笑ってもらいました。
そして、1日目の食前と講義後、同じく2日目も食前と漫才観賞後との血糖値の差を調べたところ、1日目は平均して血糖値が123�咾眈紊�ったのに対し、2日目は77�咾靴�上がらなかったのです。
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| 「笑い」の実験2日目の漫才実演時の様子〈写真提供:村上和雄氏〉 |
──つまり、笑うとか楽しいという精神状態が、病気を改善に向かわせたということですね?
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| 『遺伝子オンで生きる』(サンマーク出版) |
村上和雄先生は、2021年4月13日にご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。
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